翔んで行く

生粋の旅行、飛行機ヲタクが早口で旅行の魅力を語るブログ。海外に10年住んだからこそわかる日本や海外、さらに飛行機の魅力について若干二十歳の学生が書き残す。誰かの役に立てたらいいな。

旅行のイロハ 第二講: シーソーの片側

旅行のイロハ その二: シーソーの片側

休日バンザイ

こんにちは、皆さんはゴールデンウィークはどう過ごされましたか?私は関東の山奥で避暑をしていましたが、夜は羽毛布団が必要なくらい寒くて驚きました笑 今回は前回の記事で少し触れた需要と供給の要素について少しずつ深く話して行きたいと思います。とは言ってもある程度旅行をしている方々からすれば「んな事知ってるわ!」という内容になっているのでそういう方々は大目に見てください笑 

需要と供給の概念

前回も話した事ではありますが、基本的な概念としては需要と供給のシーソーをイメージしてください。需要の方へシーソーが傾いた時、商品を買うのに必要なお金(ホテル代や航空券代)は多くなり、逆に供給の方へ傾けば、必要なお金は少なくて済みます。この概念を頭の中に入れることが出来れば、もうあなたはこの記事を8割理解したのと同義です。これを元に要素を見ていきましょう!

ゴールデンウィークはなぜ高い

 みなさんは旅行に行くときは連休中ですか?それとも土日とかですか?僕は後者の方です。なぜなら休日の割に需要が低い穴場が多いから。特に今はコロナの規制解除とゴールデンウィークの時期が重なり旅行の需要は最高潮となっています。つまり、現在は需要の方へシーソーが傾いている状態なので、旅行商品の値段が高いのです。もちろんそれは良いことなのでお金がある方はどんどん旅行してじゃんじゃん経済を回してください。しかし、私のような学生はそうは言ってられません。なので、この時期に旅行をするならかなり前もって計画することをおすすめします。

供給

 今回は飛行機についてです。飛行機は各路線ごとに供給量が異なります。供給量とは、1日にどれくらいの大きさの飛行機が1日に何本飛んできているのかです。大阪や札幌、福岡、沖縄は需要が高く毎時間様々な航空会社が飛ばしています。そして大型機を飛ばしている航空会社もあるので1日に旅客へ供給される座席数は多いです。逆にそれ以外の都市は中、小型機が飛ばされることが多く、1日数本しか飛ばさない路線もあるので、1日に供給される座席数は少なくなります。基本的には、

・複数の航空会社がその空港に飛ばしている
・大きな飛行機を飛ばしている

・1日に何便もその空港へ飛行機を飛ばしている

このような空港に飛ぶ飛行機が安い傾向にあります。(時期と場合によります) また、各航空会社によって独自でタイムセールもやっているのでその時は上記の安い条件に該当しない行先の便でも安くなっています。1度見てみてください。

需要

次に、1番料金の変動に関わる需要についてです。避けるべきポイントは、

・金曜日の夜の移動を避ける
・日曜の夜を避ける
この2つです。

金曜日の移動を避ける

1つ目は特に大都市の路線(例えば羽田〜大阪、羽田〜福岡など)に多いのですが、出張帰りのビジネスマンが押し寄せてきます。もちろん、それはどこの路線でも同じことなのですが、特に大規模な経済圏を持つ都市間の移動では顕著にこの傾向が出ています。しかも彼らはマイレージも金も持っている強者です。しかも出張であるならば資本は会社から出ているので値段設定をやや高くしていても需要があるので座席が売れます。ビジネス客は仕事で使うので、航空会社はこの「少し高くても買ってくれる」ということを知っているので、あえてこのような価格になっているのです。

約1ヶ月後の羽田大阪線、夕方の時間帯から運賃が上がる

ここまでの話を聞いた読者の中には、「では金曜の移動は全部やめた方がいいのか」と思った方もいるかも知れません。でも答えはNoです。

​​地方路線を攻める

 先程も述べた通り、これはあくまで大都市間やそこそこ大きな都市をターゲットにした場合の話です。つまり、出張者の少なさそうなところを選ぶのです。航空会社は会社という営利団体であると同時に社会インフラでもあります。つまり全国各地にある程度は飛行機を飛ばさなければならないという義務を負っているのです。ここでも前講の「需要と供給」が大きく関わってきます。我々が狙うのは「供給」が多くなってしまった所です。ここを狙うと金曜日の夜という超絶ハッピーアワーに安く移動できるという利益を得られます。このように供給が多くなってしまった所を目ざとく見つけて旅程を組んでみましょう。

日曜日の夜を避ける

 これは逆に観光路線に多いです。観光路線は最終日の夜に帰る観光客が多いためどうしてもその時間帯が高くなりがちです。大都市ならば夜にも沢山のフライトが出ていると思いますが、地方の小さな都市や観光がメインの目的地になると、一日に片手で数えれる程のフライトしか飛ばず、最終便が17時台のフライトもあります。実際、日本航空のHPで調べてみると、羽田から函館や南紀白浜などの観光路線は一日に3本しか飛んでいません。また、飛行機も小型機が多く、沢山の人が予約をすれば忽ち予約は埋まってしまいます。

朝を攻める

このような観光路線(例えば函館から羽田の便)は朝の便は空いており、時間が遅くなるにつれて利用者数が多くなる傾向にあります。もし、大都市にお住いの方で、地方への観光旅行の日程をねじ込みたいという方は、土日の旅程の他に土曜日の午後から月曜の朝という日程を含めた旅行も検討してみてはいかがでしょうか。また、大阪のような大きい都市でも朝のフライトは安くなっている場合もあり、羽田に8時台着の便もあるので朝帰りのフライトは以外に使えて便利です。ただ、この方法にはデメリットもあります。使用空港と使う航空会社によっては朝一の出発便が10時台のフライトも存在します。使用する航空会社の出発時刻をよく見て旅行の日程を作成しましょう。(東京ー札幌、大阪、福岡間は早朝からフライトが出ています)

まとめ​​

 金曜日の夜や日曜日の夜は飛行機の需要が高く、安く航空券を取るのは簡単ではありません。今回はそれを回避しながら旅程をたてるテクニックを解説したのですが、やはり前もって予約することほど安いことはありません。しかし、前もって予約する場合であっても航空会社やホテルは需要を先読みした値段を設定している場合もあるので、そのような時にはこのようなテクニックを使うと案外出費を抑えることができます。さて、今回覚えてほしいことは、

需要の理由を考える

特に航空券は機材や出発時間などの変数が多いのでこれを考えるだけでも安い航空券を見つけれる確率は上昇します。一度お試しあれ!それでは次回の日記でお会いしましょう、ではでは〜!